映画について



エハン・デラヴィによる「アイスランド 633kmにおよぶ33日縦断の旅」は、2017年6月24日からスタートし、7月26日に幕を閉じました。それは「旅」というにはあまりに過酷で、むしろ「冒険」と呼んだ方が相応しい程のものでしょう。

普段、大地から切り離された生活を送っている私たちですが、エハンは大地との繋がりを取り戻すだけでなく、その繋がりを日本のような温暖な地方でなく「氷と炎(火山)に包まれたアイスランド」にて取り戻したのです。それは、文明というぬるま湯の中につかった生活を送っている私たちでは到底想像だに出来ない道程だったことでしょう。

彼は、日本を旅立つ前にこう語っておりました。

ここから始まった旅は、一体、どのような気づきを彼にもたらしたのでしょうか。
以下、インタビュー記事をご覧ください。


──大地から切り離された生活ではなく、アイスランドという土地で大地とひとつになることで、どのような変化や出来事が起こりましたか?

(エハン)アイスランドという大地にコンタクト──いわゆる「自分の身体とアイスランドがひとつになる」までは、数々の試練がありました。国にはそれぞれ性質、性格というべきものがあります。日本は日本という土壌(どじょう)の性質、イギリスにはイギリスの土壌である性質、そしてアイスランドの土壌は「とてつもなくワイルド」そして「自然」、「汚染されていない」、これがアイスランドという大地の特質なのです。


通常、人々は「その国々の特質」を体感出来ません。何故なら、大地に接触しない状態になるよう絶縁体の靴を履いているわけですから、体感せずに「目でしか見ていない」わけです。多くの方が勘違いしているのは、目で見て空気を感じて、これが一体化だと思っていますが、そうではないのです。

それは映画を観ているのと同様でしかなく、大地そのものに、その国そのものに「コンタクト」していません。コンタクトするという意味は、直接人間の身体における電子フィールドと地球の電子フィールドを「まったく同一化させる」という意味です。その時に初めて、人は大地(その大地を担う国々)と「つながった」ことになるのです。

──大地にコンタクトする、というのは具体的にどのようなことを言うのですか?

(エハン)人に喩えてみましょう。対人関係においても、「その人と心のつながりが出来るようになるまで、時間がかかる」わけですよね。その人と話したり、その人の話を聞いたり。でも、本当の意味での心のコンタクトが出来ていない場合も少なからずあります。でも、本当に相手とコンタクト出来ると「その人の心」が分かる。その人の「思い」が伝わってくる。こうしたことを、私たちは日常茶飯事、社会の中で体感しているはずです。対象を「人」から「大地」に変えるだけです。

多くの人は「観光旅行」として様々な国を訪れますが、そうした時に見てきた国々の様相は「頭の中で上映された映画」のようなものなのです。目でしか見ていない。人とのコミュニケーションに例えたら、相手の心に触れていない。アイスランドについても同様のことが言えて、大地と繋がった状態でなく訪れても「頭の中のアイスランド」でしかないのです。すべて脳内のノイズに過ぎません。脳内で「これがアイスランドなのだ」と自分で描いている思考に過ぎないのです。

実際に裸足で、実際に自分の身体で大地にコンタクトするというのは、すぐに出来るものではありません。例えば野生の動物を自分の庭で飼おうとしても、その動物は絶対に近寄らないでしょう。自分の野生性を保ちたいからです。だから人間を遠ざけようとするわけですが、私たちが野生動物に心を開いて、少しずつ丁寧に接するようになると「まったく違う関係」になっていきますよね。

大地と人間の関係にも、同じことが言えます。先程述べたように、すべての国には国柄があって、国のエネルギーのパターンがあって、性格があります。アイスランドの性格は、「Ice & Fire」というぐらいの「氷と火山の国」ですから、ものすごく大地のエネルギーレベルが高いわけです。数百か所の火山がいつ噴火してもおかしくない国ですから、ものすごく大地の下はワイルドなのです。


※踏みしめた足の下に、アイスランドの活力が眠っている※

そういった意味で、アイスランドのワイルドさに慣れていくのには時間がかかりました。そして、人間の身体はテストさせられるんです。試練ですよね。痛みとか、疲れとか、混乱とか。巨大なパワーが体内に入ってくるわけで、それをうまくコントロールすることがなかなか出来ないのです。

そこで私は色々テストされたわけですが、大体3週目ぐらいになると「あ、この大地は私を受け入れてくれたんだ」ということが分かりました。
「私をサポートしてくれて、守ってくれる」と。
何という美しい国なのだ、そう思いました。
素晴らしい平和、素晴らしい野生性、素直さが伝わってくることで、動物との関わり方も変わりました。馬、羊、牛とのコミュニケーションを素直にとれるようになりました。歌を歌ってあげたり、鳥たちと遊んだり。この国に生きる野生動物達とのコンタクトも可能になっていったのです。



一番驚いたエピソードは、大きな鷲が降りて来たことでした。後で分かったことですが、ハイランド地方に鷲はいないことが分かりました。海岸線にしか生息していません。それなのに、わざわざ鷲が私のところまできて「ああ、挨拶しにきてくれた」ということが実感できました。それを妄想だという人達は「大地と繋がったことがない」から分からないのです。

鷲が私の上空に来た時に、私は語り掛けました。「もっとその素晴らしい体を見せて欲しい」と。すでに鷲は飛び立とうとしていましたが、私が再度「行かないでくれ! もう一度、その素晴らしい姿を見せてくれ」と叫ぶと、なんと、鷲が再び私のもとに戻って来たのです。そしてさらに高度を下げて、私に雄々しい姿を見せてくれたのです。

大地の繋がり、イコール地球との繋がりでもあるわけですが、私たちが大地との繋がりを取り戻すことによって人間の感覚は完全に変わってしまいます。
完全なる「平和」が訪れます。
何故なら「人もあらゆる生物も大地も、すべては『ひとつ』なのだ」というリアリティが与えられるからです。
これは頭で理解出来るような知識や情報ではなく「体感」です。それがアースリングの本来の意味であり、この地球に生きるすべての人が受けられることの出来る「大いなる恵み」なのです。


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